映画レビュー 45 [ズートピア]


映画レビュー第 45 回は [ズートピア] です。

今年 (2016 年) のゴールデンウィークは天気が不安定な日がいくつもあったので、天気の関係ない映画に行こう! ということで映画館に家族で行ってきました。
今回は、娘のリクエストでディズニーの [ズートピア] です。
自分では絶対に選ばない映画ですね~ (笑) なので、新たな経験ができてちょうど良かったです。
ちなみに娘は小学生なので、日本語吹き替え版を選びました。自分は字幕派なので、これまた新たな経k (略)

ではでは、ズートピアのレビューに行きましょう。

※ 予告編以上のネタバレは、極力書かないよう考慮しています。



さてこの映画、個人的にはノーマーク、かつ事前知識ゼロで見てきましたが、想像の何倍も面白かったです! もう、心の中で「ノーマークですみませんでした!」と謝りましたね。

舞台は、草食動物と肉食動物がまさかの共存をしている「ズートピア」という大都会。住民同士で襲って食べたりはしないようですね。
そして主人公のジュディは、そのズートピア史上初のウサギ (草食) の警察官になることができました。
見た目だけで言うと、とにかく小さくてかわいらしいウサギちゃん。なので、警察の間でもホント適当に扱われてしまいます。ウサギは黙ってニンジンでも作っとけ、そんな感じです。
しかし、そんな境遇にも負けじとがんばるジュディ。思わず心の中で応援してしまいますね。

あるとき、そんなジュディにチャンスが訪れます!
なんと 14 件もの行方不明事件が発生。無視されそうになりましたが、負けずに捜査を志願するジュディ。署長の答えは「2 日間だけ時間をやろう!」でした。すなわち、2 日間で解決できなければクビです。どこまでも不遇 (泣) もしジュディがウサギでなければ仲間に加えてもらえたのでしょうか……。

そんななか、この街のことなら何でも知ってるサギ師でキツネ (肉食) のニックに出会います。
「この街のことなら何でも知ってる。だが警察には協力しない」と言い張るニック。
いやいや、そんなことに負けるジュディではありませんでした。見事に協力せざるを得ない状況を作り出してしまいます (笑)
しかし、ズートピアでは「キツネ=信用できない」という図式が成り立っているようです。
これまた悲しい境遇。キツネに生まれただけでしいたげられてしまうとのこと。
そういう意味では、ジュディとニックは似た者同士なのかもしれませんね。ふたり揃って、あまりいい待遇ではありません。自分たちの道は、自分たちで切り開きまくりです。

そんなふたり (2 匹) も最初はデコボコでしたが、次第に打ち解けていきます。
何があってもあきらめない。そんなジュディの姿勢にニックも負けたようです。
ふたりの手によって、事件は無事に解決できるのでしょうか!?

ってな具合のストーリーですが、最大のポイントは「偏見と差別」が蔓延している社会で、あきらめず、決して腐らずに地位を勝ち取ろう、夢をかなえようとするジュディの姿勢。そんな姿を見ていると、本当に勇気づけられますし、大事なことを改めて教えられたような気もします。
事件の解決だけでなく、この不遇なふたりが負けずにがんばっている姿は、大人子ども関係なく感動し、勇気をもらえること間違いなしです!

もし親子で見に行くのであれば、あとでぜひいろんな思いを子どもと話し合ってもらいたい。
大人だけで見に行くにしても、自分を見つめ直す機会にしてもらいたい。
とても温かく、そして人間関係についてとても考えさせられる、そんな作品でした。

★ 今回のポイント ★
・草食動物と肉食動物が共存するという、ありえない状態の大都会「ズートピア」での話
・ズートピア史上初のウサギの警察官が誕生! サイやトラと比べてかなり小さい (笑)
・種族間での偏見や差別問題が多く見られ、何をしようにも簡単にはいかない
・警察官のウサギとサギ師のキツネという、正反対のデコボココンビが大暴れ!
・たったの 2 日間で行方不明事件を解決しろ?

[ズートピア]
■ 監督: リッチ・ムーア、バイロン・ハワード
■ 出演: ジニファー・グッドウィン、イドリス・エル
■ 配給: ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ

カテゴリー: 映画レビュー | 投稿日: | 投稿者:





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

トラックバック URL